「ほぼほぼ◯◯」

 この短いBlogを書き溜めておく方法は、今のところ自分に合ってるような気がする。
 もちろん「今のところ」限定だけど。
 作業の合間の気分転換にもなってるし、これはコレで良いのかもしれない。
 いつまで続くかわからないけど、「いつまで続くか分からないちょっとヒヤヒヤした感じ」もBlogの醍醐味だと思うことにするw。

 

 

 

1月20日 水曜日
 ずっと「時間が無い」を言い訳にしていたことを、まとめて全部やっつけておこうと一念発起。
 年末に買ったMac miniのOSダウングレード(意外に手順が色々面倒臭い)、もう何年もどこかに埋もれてしまっていたWAVES V9時代のプラグイン発掘(これも最新のWAVES Centralと並行して走るようにしないといけないのだが、マニュアルを読むのが面倒臭くてずっと放っておいたw)、など挙げればキリがない。
 1件につきおそらく1〜2時間程度で終わるものばかりだが、「後でいいか」と思ってるうちに溜まりに溜まってしまい、全てをやり遂げるには2〜3日かかってしまうところまで積み上がってしまった(苦笑)。
 が、男たる者、「やると言ったら必ずやり遂げる!やり終えるまで絶対に寝ない!」と固く決意してPCと向き合う。
 やり始めてみると、そこまで複雑な手順は無く(OSのダウングレードだけ何度かトライしなければならなかったが)、わりとスイスイ進むのでちょっと拍子抜けした。
 「こんなことなら、もっと早くやっとけば良かったんだよ。なんでやってないの?」と数十日〜数年前の自分を心の中で罵倒しつつ、2つ、3つ、4つと片付けていたはずなのだが、エレピの鍵盤の角に頰を思いっきり打ち付けて目が覚めた・・・最悪だ。

 Macでソフトウェアのインストール中に出てくる、あの棒グラフみたいな細長いインジケータ、あいつには睡魔を増幅させる何かが間違いなくある。
 結局、丸3日かかった。

 

 

1月24日 日曜日
 三が日が明けて少しした頃から、毎日寝る前に1本映画を観る日々が続いている。
 邦画・洋画のこだわりなく観たかった作品や見逃していた作品、ネット上でタイトルに目を惹かれて監督やスタッフのクレジットを見て選んだ作品など多様で、観る順番もバラバラだ。
 そのうちの1本に『最高の人生の見つけ方』という作品を観た。
 1年ちょっと前にアンソニー・マラス監督の「ホテル・ムンバイ」という作品を劇場で観た際に、この作品の予告編が流れ、その後 NHKの プロフェッショナル〜仕事の流儀〜 でも主演の吉永小百合さんのドキュメンタリーが放映されていたので「これは絶対に観ないと!」と思っていたのだけど、公開期間中は制作作業中で観に行くことが叶わず、その後 右肩の腱が切れたりしたこともあって、結局観れてなかった作品だった。
 ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン主演だったハリウッドのいわゆるウェルメイド作品のリメイクなのだけれど、NHKのドキュメントで観た時の吉永小百合さんの熱量がハンパなく、まだ作品自体を観ていないその時でさえ「NHKさんホンマにありがとう」と思うほど大きな刺激を受けていたので、本当なら劇場の大きなスクリーンで観たかった(涙)。

 吉永小百合さん、、、物凄いエネルギーでした。
 生活の大部分を”役と共に生きる”ために過ごしていると番組で仰ってたけど、74歳(撮影当時)という年齢を一切観る側に感じさせない、もっと言うと50代後半くらいの年齢をごく自然に演じてらっしゃりながら、且つ観る側を引き込んで離さないお芝居をされていて、観終わった後もその余韻からなかなか抜け出せませんでした。
 そのあと我に返って自分のヒヨッ子さや半人前さをこめかみが痛くなるくらいまで痛感。
 なかなかこんな背中が床につくまで倒されるような作品って無いんですが、、、。
 音楽は上野耕路さん。音もとっても良く「今度ちょっと真似してみよう」と思うような手法もあったりして、年始早々に良い勉強になりました。

 

 

1月28日 木曜日
 2日ほど前に、先日の検査結果が出た。
 去年は、今と同じように外出自粛や非常事態宣言が出たりしていたので受けていないが、なんと2年前に受けた健康診断のときよりも全てにおいてかなり数値が良くなっていると聞いて驚いた。
 ボクシングをやりに行ってどこかを痛めたり、そこで練習している皆さんの前でヒーヒー酸欠っぽい自分を出したくないので、毎日摂取するものを多少考えたり普段から適度に体を動かしたりはしていたが、内臓から何からの数値全てが健康そのもので『全く病気の心配ナシ』と先生にお墨付きをもらった。
 前回のとき、初診料と検査費用でシールドと安いエフェクターが買えるくらいの支払いだったので、お会計の時にちょっと身構えてたのだが、「351円です」と言われた瞬間に、なんだか凄く得をした気になった(笑)。
 ”病は気から” と言うが、これぐらい診察料が安いと もっと健康になれそうな気がするw。

 

 

1月29日 金曜日
 海を越えてやってきた病原菌のせいで、依然としてスケジュールがはっきりと決まらない。
 おかげで、ヒマなんだか切羽詰まってるのかよく分からない日々で、「締め切り日が未定、もしくはこの仕事は無くなるかも」という状況は、機材の電源スイッチを押すこと一つから気合いの入り方が違ってくる。
 そんなモチベーションの在り方は、「求められて書く」職業作家として悪くはないことだとは思うけど、駆け出しの頃、求められてもいないのにデモを作っては あちこちの音楽出版社やメーカーのディレクターにプレゼンしに行ってた頃から比べたら贅沢すぎるくらいの待遇であることは間違いなく、『ウィルス禍ごときでコロコロとモチベーション変えんな!! 』と心のビンタを5〜6発カマしてから作業をスタートするのが最近のルーティーンになっている(笑)。

 気分屋・気まぐれ・面倒臭がりの典型的B型体質は、地元にいた頃から・・・いやおそらく物心ついた頃から何も変わっておらず、東京に出てきてこの仕事を始めた頃からその感情のコントロールが一番の問題だったと思う。
 ただ、田舎の山奥から切り出したゴツゴツしまくりでイキりまくりの硬い石も、都会のあちこちで転がされ、削られ、磨かれ、時には色付けまでしていただいて、だいぶ丸くなってきたなぁと感じる場面が増えてきた。
 ”帰ってきたら先に宿題やってから遊びに行きんさいや〜っ!!(怒)” と言われまくっていた小学生の頃の自分に、その後この性格のせいでどれだけ失敗するのか、今だったら優しく教えてあげられそうな気がする(笑)。

 そんなオレも、「音楽で、東京でやりあげちゃる!」と変なカンチガイをして上京してから今年で20年になる。
 2000年に初めてBOSSと出会い、その後 何度かメシをご馳走になったり朝まで飲んだりして、「よっしゃ!! 東京行って天下獲ったろか!!」とそれまで地元で少しずつ積み上げたメシの種もすべて置いて、BOSSの元で経験も人間関係も全くのゼロからスタート。
 東京で初めて出来た友人<作詞家・阿閉真琴>も、BOSSの家で晩メシを食いながら紹介してもらってからの仲で、当時の彼は平井堅さんの<楽園>が前年にヒットし、売れっ子作詞家としてすでに活躍していて、地方から出てきてまだ何の実績もない無名で無謀なオレより一歩も二歩も・・・どころか数百kmぐらい先を歩いていた頃からの付き合いだから、彼とも20年来の仲になる。
 その後、阿閉くんとは二人で日本列島を縦断するくらいの旅をしたこともあるのだが、その話はとても長くなるのでまた機会があればw。

 とにかく、楽しくてオモロくて、大腸が6回転ぐらいするほど悔しい想いや あんまり思い出したくないくらいの悲しい出来事も数え切れないくらいあったけど、でも、あっという間の20年だったなぁ…『なんか、あの頃とはまた感覚の違う、ソコソコちゃんとしたスタート地点に立ってる気がする!』と やっと自分の状況や状態を、少し生ぬる〜い俯瞰(そりゃB型なんで自分に甘いですよ!)で見ながら言えるようになった気がしてますw。

 《勘違いの塊》と言われて20年、まだ未だに勘違いばかりしてるような気もしますが、今となっては「もう一生《勘違いの塊》でいいかなぁ」と(もちろんエエ意味でですよ)。
 きっと明日も、機材のスイッチを入れる前に 心のビンタをカマシてから作業スタート!・・・いや、いつもより多めにカマしたろうかなw? 21年目を普段と変わらずに始めます。

 

 ちょっと前に秋葉原に行ったのですが、お店の店員さんが使う『ほぼほぼ・・・』という言葉が 耳にも気持ちにも引っかかり過ぎて困ってます(苦笑)。

 

気力と体力


 どこまで続くか分からないけど、ふと「気づいた時に短い文章を書いて”下書き保存”しとけばいいんじゃね?」と思いついたので、少しずつ書き溜める方法を試してみることにする。(脚本家の足立 紳さんのコラムをお手本にさせていただいた)
 今年初めてBlogを更新した際に『いくら何でも1年振りってのは無いよなぁ…』と少々反省したからだ。
 しかし反省したからといって小マメにBlogの更新など簡単に出来るモンではない。
 <忘れられた頃に更新する>というのもBlogの醍醐味だと思うことにする。



1月11日 月曜日
 緊急事態宣言の真っ只中だけど成人の日だ。
 殆どの自治体で式典が取りやめになってるが、それでも強硬に実施しているところもあるらしい。
 「感染が拡がったらどうするんだ?家族に高齢者のいる新成人もいるだろう。クラスターが起きて誰か亡くなったら誰が責任取るんだ?」という意見もSNS上にあった。
 そうだ!そうだ!と思いつつ、でももし自分が老人で、孫が新成人で、何年も前から振袖や着物を買ってやってたのに式典が取りやめになったらどんな気持ちになるだろう?とふと思った。
 「おぅ、ワシら重症化する可能性がめっちゃ高いけぇ、無くなって良かったよ」と言うか?絶対に言わない。
 「残念じゃのぅ。式典が無いなら家でお母さんに着付けして貰うて家族で写真撮ろうや。それでエエじゃないか」って言うか?絶対にそんなクソみたいな慰めは言わないだろうな。
 「成人式ぐらいやっちゃれぇや!一生に1回じゃないか。出席した人間に誓約書を書かすとか、何かやり方は無いんか?自分らの時は成人式に出て大騒ぎしたくせに」ぐらいの悪態は最低でも吐くと思う。

 自分の成人式の時を振り返ってみた。
 朝まで仕事して、家に帰ってシャワー浴びて、ド派手なシャツ、足の甲が引っかかるくらい裾の絞られた別珍スーツ、貝塚の地層ぐらい革を重ねまくったスウェードの靴・・・など上から下までFicceでバチバチにキメて、”写真を撮るから1回帰って来い”と何度もお袋が電話してきてたので「うっさいのぅ…」と言いつつ実家に寄ってから同じ職場で働いてたツレに迎えに来て貰って式典の会場へ。
 駐車場に車を停めて「一服してから行くか」と煙草に火をつけたところまでは記憶にあるのだけど、そのまま寝落ちw。目が覚めたら式典の片付けをしてるとこだった。

 そんな訳で、オレ自身も成人式の式典には参加したことがない。
 でも、DCブランドのロゴがデカデカと入ったガーメントバッグからピカピカのスーツを出し、袖を通し、意気揚々と会場に向かった思い出があるからこうして思い出せる。
 「感染が拡がるからずっと自宅で大人しくしてろ。家族とであってもメシも外に食いに行くな」だと切ない思い出しか残らないんじゃないか?それはちょっとあんまりじゃないか?成人式を祝ってないのにこれから納税だけはキッチリさせるのか?「そうだ!式典を取りやめた代わりに、新成人は2年間の納税義務ナシ!とかいいんじゃないの?」などとウダウダ考えながらステイ・アット・ホームで筋トレしてたら、体のアチコチが痛くなってきた。
 明日はきっと筋肉痛だ。。。


1月13日 水曜日
 年末年始の、気持ちと時間に余裕があるうちに、作業環境をちょこちょこイジったり、機材のメンテナンスをしたりしている。
 いつもお願いしているエンジニアの森元さんに紹介して貰って、カレントさんのPOWERDAMという電源供給速度と密度をブーストする製品を導入したのだけど、その威力に惚れ込んでしまい、今ではあちこちでPOWERDAM教の布教活動までしたりしているw。
 <解像度が上がる>とかいう単純なものではなく、音像もハッキリするし耳の焦点も変わるので、ずっと聴いていても疲れにくい。
 電源ケーブルはアコリバの別注品なのだが「POWERDAMとケーブルだけでココまで音が変わる!?」と驚くぐらい変わった。
 世界的にソフトウェアはどんどん進化しているけど、まさかハードウェア、それも電源ってとこでこれほどの革命が起きるとは・・・やっぱ日本人の目のつけどころと技術力はスゲェな、ハンパないな、と思う。

 POWERDAMだけでなく、幾つか新しい機材を導入して音環境がアップしたので、新しい環境に慣れようとしてるところだけど、あれもこれも欲しくなって沼にハマらないうちにサッサと作業を始めないとダメだな(笑)。


1月17日 日曜日
 阪神・淡路大震災から26年が経った。
 今でもこの日が近づくと、スーパーカブの後ろに乗って山道を登る途中に見えた真っ黒い煙や、ワンフロアが映画のセットのように潰れたデパート、そしてこの世の終わりみたいにグニャリと曲がった高架の脚部がハッキリとカラーで蘇ってくる。
 震災後に初めて水が出た時に、地元の人と抱き合って泣いたことや元町で最後まで傾いたままだったビルが解体される時のことなども鮮明に蘇ってくる。
 震災から十数時間後に神戸入りしたオレですらこんなだから、ご家族やご友人など大切な人を亡くされた方にとってこの日に蘇る悲しみは計り知れない。

 今年も例年同様に朝まで起きていて、そして黙祷し、それからベッドに入った。
 夜通し起きておくということが年々ツラくなってきてるのだけど、出来るとこまでやってみようと思う。
 その前に早く目が覚めるようになるのが先かもしれないけどw。


1月18日 月曜日
 昨年あたりから急に体力の衰えが気になり始めたので、病院に行って相談してみることにした。
 今でも週3回の筋トレと毎朝25分のストレッチは欠かしてないのだが、なかなか2テツ(徹夜2日目)とかになると体力が厳しくなってきたし、ボクシングや筋トレをしても以前のように筋肉がパンプしにくくなってきたような気もして、そういうの全てをひっくるめて ”廊下” ・・・いや間違った『老化』と言うのだろうけど、それに慣れてしまうよりは抗ってやろう!と決めた。

 劇伴のスタジオ作業も、こうしてやり続けてみると感じるのだが、やっぱり気力と体力勝負だと思う。
 曲数も少なくないので、1日に入れ替わり立ち代わり色んな演奏家の方がスタジオ・インされる。
 「この話、今日はもう4回ぐらいしてるな…」と思うくらい何度も同じ説明をしなければならないこともあって、でも同じ熱量で伝えなければ大変なことになるので、一生懸命に説明している。(だんだん話が大きくなることもあるw)
 何かにつけて便利な世の中なので、「動画を撮ってソレを観て貰ってから録り始めてもいいんじゃない?」とか思ったりもするけど、その動画を撮ることやソレをまた編集したり観せる環境にすることの方が数倍メンドくさくなるような気もして、干からびたオウムのように同じセリフを1日に何度も喋っている。
 (ソレを側で見ているエンジニアは「こいつ、同じことばっかり何回も喋ってんなぁ」ときっと思っているはず)

 演奏家の方には申し訳ないが、正直そんな何回も同じことを喋っていると疲れてくる(笑)。
 昔はそんなこと思ったことも感じたことも無かったので、「ヤバいな、オレ体力も気力も落ちてるわ」と思い、そんな自分にまた疲れる。
 そんな「スタジオあるある」(無いわっ)な繰り返しを経て、ついに専門家に相談してみようと思ったのだ。

 ・・・待合で1時間も待たされた。
 自分以外に40人くらい待ってる人がいたが、全員が高齢者。
 話してる内容もよく分からない(笑)。
 そんな中に1時間もいると、「オレ、こんな時間にこんなトコで何やってんだろう?」と、己の体の衰えそっちのけで反省し始めるから不思議だ。

 ようやく診察室に通され、診察や血液検査が終わり、お会計を済ませて車に乗った瞬間に出た言葉が「うぅ・・疲れた…」だった。
 やっぱ気力も体力も衰えてる(苦笑)。

ジムに行くのも億劫な性格なので、自宅でトレーニングやってます(笑)。


自分の土俵

 コロナ禍で社会全体が深刻な状況が続いていますが、2021年明けましておめでとうございます。

 もうすっかり松の内も明けてしまい、寒さもかなり厳しくなっていますが、今年もどうか宜しくお願いいたします。(Blogを書くのが1年ぶりなことにめっちゃ驚いてます:汗)


 新手のウイルスが海の向こうから伝染してきて、1年近くが経とうとしていますが、そんな状況の中で昨年は春先から年末ギリギリまで色々な作品に関わらせていただきました。
 2020年が明けた頃はかなりゆっくりなスケジュールだったのが、土の下から土筆や蕗の薹が顔を覗かせる時期くらいから幾つもお仕事の連絡をいただき、夏が終わる頃には「こりゃスタミナ勝負じゃのぅ…」と思いつつ自分のスタミナの無さに自己嫌悪になったりもしました(苦笑)。


 今年も、例年と同じく、まだ全然ゆっくりなスケジュールですが、まずは健康管理をしっかりとして、長丁場を程よい緊張感を持って仕事を進めていける『心と体づくり』をしつつ、作業環境もより良くなる様に整えていきたいと思っています。


 今年引いたおみくじにデカデカと書いてあった言葉が、”先人の土俵より自分の土俵で戦うこと”。
 この意味をしっかりと考えながら、また今年1年、一人でも多くの方に喜んで貰える作品が作っていける様、しっかりと精進します。