我要加油!(22th SIFF)

着陸準備をする機体が、薄曇った空の中へ高度を下げていく。
背の高いビルとビルの間に ゴチャゴチャした家々がたくさん並び、アジア感が増してくるのを見て、「いよいよだ!」という気持ちが昂ってくる。

 

 

ちょうど1年前、作品や監督に対して ”挑む”という言い方が妥当なくらい 毎日 朝から朝方まで曲作りに明け暮れていた頃、「あなたたち音楽を書いてる人たちこそ、絶対に海外の映画祭に行って、現地で色んな映画関係者と話をした方が良いんだ」と、 ウチのリビングで打ち合わせしていた 武監督に言われた。

”でもオレ、英語も我流ですし、そのほかの言葉もカタコトくらいですよ” というと「私だって そんな感じですよ。でも一生懸命に喋ってたら なんとかなるんですよ。気合いで!」と(笑)。

そのときは、”そうかぁ、行ったほうがイイのか。よし!忘れずに覚えておこう” と思ってたくらいだったのだけど、1ヶ月ほど前に 久しぶりにお会いした制作プロデューサーから『上海、決まったみたいですよ』と伝えられたので、”・・・実はオレ、武さんに以前「この作品は海外の映画祭でも上映されるかもしれないから、その時は必ず現地に行った方が良い」って言われてたんですよねぇ…” というと、「そうなんですか! 武さんから そんな課題をもらってるんだったら 絶対に行くべきですよ。行くときっと良い経験になると思いますよ。あとで日程をメールで送っときますから」・・・あぁ、オレって 武監督に言われたあの日から 行くべきな運命だったんだなと 深く悟ったのでした。

 

 

実は 上海には20代の終わり頃に 何度か訪れたり、少し長めに滞在したこともあったのだけど、そんなに良いイメージではなかったので(上海の皆さん、ごめん!)、それ以来 訪れることは無く、もっと言うと「もう行かなくていいかな…」的な都市リストに勝手に入っていた。

しかし”行く”と決めたらハナシは別。
色んな方々のお力を借りて、ついに上海に上陸!!!

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今回 滞在したのは <徐家匯> という 都内で言うところの青山みたいな商業区。
昼も夜も賑やかで人通りもハンパなく多い。
このエリアに会場となる大きな劇場が2つもあり、ここの隣の駅から5分くらいのところにメイン会場もある。
・・・・・と、ここまで書いて気が付いたのだが、今回の目的を ちゃんと書いてなかった(失敬)!

 

この春 公開になった映画『きばいやんせ!私』が、上海国際映画祭のパノラマ部門 正式出品作品(非コンペティション)として上映されることになったのです。

上海国際映画祭は、アジアで最大の映画祭であり、世界から新旧合わせて500作品が上映されるのですが、その中でもパノラマ部門は日本から3作品しか選ばれておらず、かなり凄いこと(らしいの)です。

そんな栄誉ある映画祭のチャンス、しっかり味わっておかないと!(笑)

 

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朝から色んな会場を回ったり 事務局に行ったりしてるうちに「おぉ〜!映画祭っ!」な気分が どんどん膨らんできて、しっかりと心も装備も準備をして、夕方から上映される劇場へ。

 

上映35分前くらいに着いたのですが、お客さんは まばら・・・おそらく6〜7人しかいなかったんじゃないのかなぁ。
「日本映画だし、こんなモンなのかなぁ。。。」と思ってたのですが、入場が始まると どこからこれだけの人が湧いてきたの?ってくらいな人、人、人!!!

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アガる気持ちを抑えて 冷静に入場者数を数えてたのですが、200人近い人が場内をパンパンに埋めて、その時を今かいまかと待ってくれてる感じ。その上、まだ どんどんお客さんが入ってくる。(上海時間、恐るべし!:笑)

 

それが・・・・・配給会社のサウンドロゴが鳴ると 急に静かになり、そして 何か期待感みたいな熱が会場に拡がり始めてるのがハッキリ分かる。

 

そして…

本篇中の感性や 大きな笑い声、

演じている俳優さんへの「挺住!」という激励の大きな声、

本篇が終わったときに ブワッと湧き上がった拍手、

エンドロールが終わったあとの、長い拍手、

 

もう涙腺崩壊寸前。

 

 

 

 

 

 

 

上映後には「監督ですか?」とか「プロデューサー?」と多くの一般のお客さんから声をかけられ、”音楽屋です。”と伝えると、「おぉ!音楽!!何回も感動しました」とか「ギターの音に涙が出た」など 沢山の嬉しい言葉をいただきました。

 
この経験、そして上海のお客さんの熱量を、おそらく一生忘れることはないと思います。

 

会場となったSFC Cinema World HALL 1 は 映像の質も 音の環境も とても良かったです。
他会場含め スタッフの方々にも とても親切にしていただきました。謝々。

 

 

さて、武さんからいただいた 『最後の課題』を無事に終えることが出来ましたが、”また この場に来たい!”  と心から思ったし、リベンジしたいことも出来ました。

 

ありがとう上海。
そして  第22回 上海国際映画祭、上海のお客さん、ご助力くださった本作プロデューサーの皆さま、SIFF事務局 Room504の皆さん、ご関係各位、大謝!!

 

必ず、また来ます!

 

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