25年ぶりの

今年の夏は、夏らしいことを殆どしないまま終わりそうだ。
だが、この夏だけで、自分が生きてきたうちの30年ほどを振り返る良い機会がたくさんあったように思う。
旧くからの友人やお世話になった方と数十年ぶりに会えるというのも何かの巡り合わせかもしれないし、そこにまた自分の役目があるのかもしれないとも思う。

 

さて、CARPである。

近年は”カープ女子”などの流行語もできたりして、なかなか観戦チケットが取りにくい人気球団になった感があるが、一昨年はクライマックス・シリーズ1stステージ敗退、そして黒田投手や新井選手が帰ってきた昨年は大きな期待をしたが、結果Bクラスという結果に終わった。
ところがどうだろう、今年は開幕からずっと勝率6割近くをキープ、これまで苦手としていた交流戦も上位でレギュラーシーズンに戻り、そして今や25年ぶりのリーグ優勝に向かって<マジック9>という素晴らしい状態である。

仲間同士での冗談で「今回が25年ぶり、次に優勝するときは死んどるかもしれんけぇ(笑)」などと言い合ってはいるが、やはり嬉しさは格別だ。
すべての広島出身者がカープ・ファンだとは言わないが、多くの広島出身者が、今年のカープの偉業に驚き、そして歓喜の瞬間を待ち望んでいると言っても過言ではないと思う。

 

 

ウチの親父が大学生の頃、広島市民球場でビールの売り子としてバイトしていたということもあって、小学生の時分から なぜか選手たちの控え室などは顔パスだった。
あの頃の市民球場は、選手一人一人にロッカーが無く、若手の選手たちは廊下で着替えたりしてる人たちも居たように記憶している。
当時のスター選手だった方々も、地元で試合があるときにはユニフォームを着て出勤(?)されてたようだから、オレの記憶違いではないと思う。

その、廊下などで着替えをされてる選手の方々に、油性マジックと自分が被ってるキャップを差し出してサインして貰えることの価値を、オレは全く分かってないガキだった(笑)。
池谷、衣笠、外木場、慶彦、ホプキンス、ギャレット、ライトル、古葉さん・・・という、当時でもファン垂涎の選手の方々のサインが、オレの赤いキャップにはところ狭しと描かれていて、「あの帽子、どこに行ったかなぁ〜。今、鑑定団とかに出したらわりと値段が付くだろうなぁ(不謹慎w)」というくらいなのだが、当時はその貴重なキャップを、三角ベースをやるときにグローブ代わりにしたり、砂を入れるバケツ代わりにしたり、あげくには公園に忘れて帰ったりもしてたこともあったくらい。あの頃のオレに会えるなら、懇懇と5時間くらい泣くまで説教してやりたい気分だ(苦笑)。

 

さて、そんなカープ・ファン(笑)歴40年のオレにとっても、今回の優勝へのカウント・ダウンは毎日が嬉しくて仕方ない。
実は、2014年のシーズン終盤頃、いろんなご縁をいただいてカープの応援歌を4名のサウンド・プロデューサーでカバーしてみようかという話になった。

鎌田雅人さん・小林俊太郎くん・Shifoという、多くのヒット作品を世に送り出している作家・サウンドプロデューサーである友人とオレ、そして元レコードメーカーのディレクターで企画し、関係各所と交渉しながら制作をスタートした。

すると、年が明けて黒田投手や新井選手が復帰するというニュースが飛び込んできて、「こりゃ今年は優勝するかもね。早めに仕上げようや!」ということになったのだが、各自 目の前の仕事をしながらということもあって、結局すべての作品が揃ったのがシーズン終盤、おまけにカープはBクラスに終わったもんだから、「年が明けて動きますか・・・」的な感じで2016年を迎えたのです。

そうこうしてると、年明けにエンジニアの森元浩二.さんと別件で仕事をした折に、森元さんがCARPファンであること、お父様方のご実家は今でもマツダスタジアムの真ん前にあることなどが分かり、「じゃぁミックスおねがいします!(笑)」。
・・・とにかくカープ・ファンで作り上げたいという思いが強かったのです。
メジャーのレコードメーカー何社かとも話をしたりしたのだけど、こんなご時世、なかなか進まない・・・というか、都内でカープ・ファンを探すのが難しいのと同じくらい同調してくれる人がいない中で、なんと”ウチの営業担当は、マツダスタジアムでずっとアルバイトしてました”というインディーズ・メーカーが出てきて、また、「渋谷の大手CDショップ旗艦店のJAZZ担当は広島出身のカープ女子なんです!」みたいな話も聞こえてきて、イッキに気持ちも盛り上がってきて。

「やっぱ人だよね」、「やはり”人”です!!」と口に出しながら(結局は他力本願なのだがw)、大変に多くの人にお世話になり始めた頃、カープの優勝の可能性がイッキに上がってきて、もうあとは その流れに乗っかってしまおう!的な感じで今日に至ります。
しかも、この作品の打ち合わせ中(6月初旬)に「このままいくと、8月終盤の巨人との直接対決でマジックが点灯するから、優勝は9月10日前後。だから発売は9月7日!!」と言ったオレの予言(?)が見事的中し、とっても縁起の良い発売日を迎えそうなのです。

 

 

9月7日(広島県内のみ9月1日より先行発売)に全国一斉発売の広島東洋カープ公認ピアノ・インスト・アルバム【CARP SOURCE~ジャズピ味~】は、10曲入り1,500円(本体価格+税)という破格な値段で発売になります。
音楽関係者なら「え?その値段じゃ全然利益でないでしょ?」という なかなかな価格設定ですが(笑)、2年の間に色んな巡り合わせがあり、そしてとっても沢山のカープ・ファンの方々に力を貸して貰って完成したアルバムなので、一人でも多くのカープ・ファンの方々に聴いて貰って、喜んで貰えたらいいなぁと。
そして多くのファンの方と同じく、優勝の瞬間を喜びたいと思っています。

 

 

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