潤う年

やはり29日しかない月というのは、1ヶ月が終わるのがとても早く感じる。
とは言え、今年は閏年。4年に1度しかないが1日多い。
昔はあまり深く考えたこともなかったのだが、暦の帳尻を合わせるために4年に一度、1日増やす・・・・・なんて素敵なシステムなんだろうと思う。

若かりし頃は、”帳尻を合わす”だとか”予定調和”のようなことが全く好きではなかった。もちろん、心のどこかに「仕方のないこと」だとは少しだけ理解できていても、その仕方のないことに流されてゆく自分が嫌いだったのだろうと、今振り返ると思う。

「誰がなんと言おうと、ワシは諦めませんけぇ」
そんな往生際の悪さで、おそらく多くのご関係者に迷惑をかけてきた。しかし、何回かに1回は、その諦めの悪さが功を奏して良い結果となったこともあったりして、勝手に自分の中でその”往生際の悪さ”を自分の持ち味のように勘違いしていた時代もあったように思う。

あれから十数年経って、上手く帳尻を合わせていくことの醍醐味を知った。
そりゃもちろん計画通りに事が運べば一番良いのだが、計画が大きくなればなるほど見えない部分や予想できないことも多くあり、たかだか一人の人間の意地なんぞ何の役にも立ちゃしないということが分かってくると、上手く帳尻を合わせられる人こそが本当にちゃんと仕事が出来ている人なのだと理解し、そして常に実践していきたいと考えるようになった。
”帳尻を合わせる”なんてカッコ悪いことじゃない、むしろ「デキる男のスキルとしては当たり前」という誰でもわかるようなことが理解できてなかった自分が恥ずかしい(苦笑)。

で、それが分かるようになったオレにとっての閏年。
帳尻を合わせるために1日を使うんじゃなくって、この1日を付け足すことで世の中の全ての人が不自由なく暮らせる。
なんて素敵なんだろう(笑)。
そんな仕事を、一生に一度くらいはしてみたいなぁと思うのです。

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さて、前回のブログにも書いたが、今月はあれからずっと ほぼ2日に一度のペースで外出し、都度いろんな方とお会いして、色んなお話をいただいたりした。
外出しない日は、ずっと作業場に篭って作品を作らせて貰ってるのだが、この1日ずつ交互に入れ替わるようなスタイルが、自分には合っているような気がして、毎日がとても大事だったり、与えられた時間が大袈裟ではなく愛おしくなったりもする。

自分の人生や、与えられたお役目に執着するというのは、こういうことを言うのかもしれない。
とにもかくにも、オレ自身が誰かに喜んでもらえる仕事をしていくことで、誰かの帳尻が合っていくのであれば、それは嬉しいなぁと心から思うのです。

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